「本物」の物差しは、人それぞれ。合気道、その多彩な魅力と「今に活きる」強さ。
「本物の合気道って、なんだろう?」
武道に興味を持った方なら、誰もが一度は考える問いかもしれません。それはとても自然で、大切な問いです。
ただ、この「本物」というのが、なかなかに奥深い。
例えば、「本物のカレー」を想像してみてください。スパイスの調合からこだわる本格インド風も、じっくり煮込んだ欧風も、お蕎麦屋さんの出汁が効いた和風も……どれも「本物」であり、それぞれに熱烈なファンがいますよね。
合気道の世界も、それに少し似ています。
開祖から連なる「道」としての系譜、その大きな流れに身を置くことを大切にするなら、世界中に広がる合気会があります。
あるいは、開祖が晩年に追求した、重厚で緻密な「技」そのものを深く、厳格に学びたいと思うなら、岩間で受け継がれてきたスタイルが、とても魅力的に映るでしょう。
そして、「現代において、もしもの時に本当に役立つのだろうか?」という、とても実際的な視点。いわば「護身術」としての側面です。私たち覇天会合気道も、まさにその探求の真っ只中にいます。
覇天会が目指すのは、ずばり「現代に活きる、実戦合気道=護身術」です。
だから、稽古は実にバラエティ豊か。合気道が培ってきた、流れるように美しい伝統的な型や演武の稽古も、もちろん大切にします。
それと同時に、例えば打撃をどう捌くか、といった実践的な練習や、安全を確保した上での**試合(組手)**も行います。
「え、合気道で試合?」と驚かれるかもしれませんね。
でも、私たちの目的は、相手を打ち負かすことではありません。
目指すのは、例えるなら「プロのボディガードの身のこなし」でしょうか。
相手を無用に傷つけず、しかし確実に事態を収拾(=制圧)する。熱くなって殴り合うのではなく、むしろ場をクールダウンさせるような、冷静でクレバーな強さです。
この「相手を傷つけず、守るべきを守る」という姿勢は、私たちが**支部(鎌倉堂)**を置く、古都・鎌倉が育んだ「武士道」の精神――無益な争いを避ける勇気――にも深く通じています。


もちろん、活動のメインステージは横浜や東京といった都市(まち)ですが、その探求の根底には、この鎌倉の地で培われる精神性も、確かに息づいているのです。
古(いにしえ)の知恵(型)と、現代の合理性(実戦性)。その両輪があってこそ、本当に「今に活きる」身のこなしが磨かれると、私たちは考えています。
もちろん、「本物」の物差しは人それぞれ。歴史と伝統の重みや、技の緻密さこそが「本物」だと考える方も、当然いらっしゃるでしょう。
ですが、もし、あなたが合気道に求める「本物」が、**「いざという時に本当に役立つ護身術」であり、「現代における合理的でスマートな強さ」**であるならば。
私たち覇天会合気道は、きっと、とても魅力的な「よい選択肢」になるはずです。
「単なる型稽古だけじゃ物足りないな」
「かといって、ただ荒々しいのはちょっと…」
「どうせなら、本当に役立つ護身術を、洗練された都市(まち)で、あるいは古都の風を感じながらクリーンに学びたい」――。
そんな風に少しでも心が動いたなら、一度、横浜や東京、そして鎌倉にある覇天会の道場を覗いてみませんか?
稽古終わりの、あの何とも言えない「さわやかな空気」を、ぜひ味わってみてください。