合気道覇天会――鎌倉に息づく武士の精神を学ぶ

 

主に横浜・東京で活動しながら、その魂の源流を古都・鎌倉(特別稽古場・鎌倉堂)に置く武道があります。それが「合気道覇天会」です。

覇天会は、単に技の強さを追求する実践武道の場に留まりません。鎌倉の地に今も息づく武士の精神、その歴史と文化を深く尊び、心身の調和を目指す、武道性の高い流派としてその歩みを刻んでいます。

覇天会は、単に技の強さを追求する実践武道の場に留まりません。合気道の源流に流れる歴史と文化を深く尊び、心身の調和を目指す、武道性の高い流派としてその歩みを刻んでいます。

 

 

【古都・鎌倉に根差す、武士(もののふ)の魂】

 

覇天会の精神的な礎は、武士の都・鎌倉にあります。合気道源流武道の祖と伝承される新羅三郎義光公。そのゆかりの神社を訪れ、深く武道への畏敬の念を抱いた藤崎天敬筆頭師範は、この地での修行を経て、自らの進むべき道を誓いました。その経験こそが、覇天会が掲げる「強さと優雅さの両立」という、他に類を見ない理念へと結実したのです。そして後に鎌倉稽古場所「鎌倉堂」を開きました。ここでは技と共に、礼節や歴史、そして日本の精神文化を学びます。

 

 

【実戦が裏付ける「本物」の強さ】

 

崇高な理念だけでは語れないのが、覇天会のもう一つの顔です。藤崎師範は大学時代に実践合気道へ転向後、わずか19歳で選手権を制覇。フルコンタクト空手の壮年全国王者や巨漢の猛者といった強い相手を次々と破り、その技が実戦的本物であることを証明し続けてきました。門下生たちも数々の大会で勝利を重ね、その技術体系の確かさは明確に裏付けられています。その実力は道場内に留まらず、女優やタレントへの護身術指導など、社会の様々な場面で活きる技術としても高く評価されています。

 

 

 

【生涯を通じて学べる、理にかなった稽古体系】

 

覇天会道場での稽古は、日本の伝統文化でもある美しい型や所作を、一つひとつ丁寧に学ぶことから始まります。円や球体の理にかなった動きを基本とする合気道は、年齢・性別・体格に関わらず、誰もが無理なく安全に習得可能です。そして、確かな基本を土台として、実用的な護身術への応用、さらには打撃や組手といった、より実戦的な技術へと段階的にステップアップできます。少年部や親子クラス、シニアクラスも整備されており、生涯を通じて誰もが安心して武の道を探求できる環境がここにあります。

 

 

【伝統と革新の融合――進化し続ける現代の武道】

 

 

歴史と伝統を重んじる一方で、覇天会は決して閉鎖的ではありません。正道会館の全日本選手権で実績を持つトップ空手家と研鑽を積むなど、現代格闘技との交流も積極的に行っています。古の知恵と現代の実践知。その両方から刺激を受けることで、技術と精神を常に磨き続けているのです。歴史と現代を結びつけ、日本の文化実践武道を同時に体感できる――それこそが、合気道覇天会の比類なき魅力です。師範による全国各地への出張指導や講習会も可能なので、本物の武道の精神に触れる機会は、広く開かれています。