「合気道」と聞いて、あなたはどんなイメージをお持ちでしょうか?おそらく、優雅な演武、型稽古、そして争いを好まない「和合の武道」といった姿が目に浮かぶかもしれません。しかし、もしその常識を根底から覆す、「試合」があり「打撃」がある、まるで眠れる獅子が目覚めたかのような合気道が存在するとしたら?
それが、今回ご紹介する**実戦合気道「覇天会」**です。
まず、「実戦合気道」という言葉に戸惑う方もいるかもしれませんね。合気道は本来、試合をしない武道として知られています。では、「実戦合気道」とは何なのか?
簡単に言えば、合気道の**「技の理合」を実戦でいかに機能させるかを徹底的に追求し、そのために試合形式や打撃を取り入れた**新しい形の合気道です。
「実戦合気道」は、現代における合気道の多様な進化の潮流を総称する言葉とも言えます。その中には、体捌きや投げを中心として競技性を重視する「スポーツ合気道」や、**合気道S.A.が「使える合気道」を追求し、組手や打撃を取り入れた護身術として提唱する「リアル合気道」**のように、現代に即した実戦性を追求する流派も存在します。そして、覇天会が特に提唱し、その根幹に据えているのが、**直接打撃制の打撃をいかに「捌く」かに重きを置く「フルコンタクト合気道」**です。これは、単に正面から力ずくで「ぶつかる」ことを良しとするのではなく、相手のフルコンタクト打撃を合気道ならではの体捌きや技の理合で巧みに受け流し、制圧する能力を養うことを目指します。
覇天会は、このフルコンタクト合気道の概念を通じて、従来の合気道の枠に収まらない、**現代社会において「本当に使える武道」**としての合気道を追求しているのです。それはまるで、古文書に記された秘伝のレシピを、現代の最新調理器具と技術で再現し、さらに美味しく、洗練された料理へと昇華させるがごとし。伝統の核は残しつつ、進化を恐れない、それが実戦合気道なのです。
覇天会がただの格闘技と一線を画すのは、合気道の伝統的な教えや精神性を何よりも大切にしている点です。単なる「ケンカが強くなる」ことだけを目指すのではなく、心身の鍛錬を通じて、礼節や品格を重んじる武道本来の姿を追求しています。
「なぜ、合気道に試合が必要なのか?」それは、技の**「実戦性」**を極限まで高めるためです。
型稽古だけでは見えてこない、相手の予測不能な動きや反撃に対し、いかに瞬時に対応し、技を有効に機能させるか。試合形式を取り入れることで、まるで火の玉が飛んでくるような緊張感の中で、**瞬時の判断力、身体操作能力、そして何よりも「技の精度」**が飛躍的に向上します。
そして、覇天会が特に重視するのが**「当身」、つまり打撃です。合気道の開祖、植芝盛平翁の言葉に「当身七割」というものがあります。これは、「合気道の技の極意は、投げや固めといった直接的な技だけではなく、その前提として相手のバランスを崩し、動きを制するための打撃(当身)が七割を占めるほど重要である**」という意味合いが込められています。
「いやいや、合気道って投げ技とか関節技でしょ?」と思うかもしれません。しかし考えてみてください。相手の攻撃を捌き、投げや関節技に繋げるためには、まず相手のバランスを崩したり、意識を逸らしたりする必要がありますよね? そのための有効な手段こそが「当身」なのです。
覇天会の当身は、単なる寸止めではありません。顔面への手刀打ち、ボディへの突き蹴り、さらには顔面への蹴りといった、実戦を想定した多様な打撃技術を習得します。しかし、これは決して相手を打撃で「倒す」ことが目的ではありません。重要なのは、これらの打撃をきっかけとして、相手の体勢を崩し、意識を散らし、最終的に合気道の投げや固め、関節技へと円滑に繋げることです。伝統的な合気道の中には、「当てを3回入れろ」という言葉も存在します。これは、相手が反応できないほどのスピードとタイミングで、連続して打撃を入れることで、相手の動きを封じ、真の合気道技へと繋げるという思想に基づいています。打撃は、単なる攻撃手段ではなく、技を完成させるための起爆剤であり、相手を制する上での必要不可欠なスパイスなのです。
覇天会では、単に打撃を「受ける」のではなく、**「捌く」**ことを徹底的に稽古します。相手の打撃を正面から受け止めるのではなく、まるで柳のようにしなやかに、あるいは水のように流れるがごとく、その力を受け流し、自らの有利な状況を作り出す。これが「捌き」の真髄です。
この「捌き」を稽古で養うことで、実戦での打撃に対する恐怖心が薄れ、より冷静に、より的確に技を組み立てることが可能になります。それはまるで、押し寄せる波を真正面から受け止めるのではなく、波の力を利用して波乗りを楽しむかのような、自然体で合理的な身体運用を身につけることなのです。
覇天会の稽古は、単なる肉体的な鍛錬に留まりません。特に関節技の攻防は、**「チェスのような戦略」**が求められます。
相手の体の構造を理解し、どの関節を、どの角度で、どのタイミングで攻めれば、最も効果的に相手を制することができるのか? 相手の防御を読み解き、先手を打って自分の技を仕掛ける。そして相手の反撃に対しては、瞬時に次の手を読む。まさに、高度な頭脳戦が繰り広げられるのです。
さらに覇天会では、この関節技の概念をより深掘りし、**「流転する立ち関節」**という独自の概念を重要視しています。これは、止まった状態の関節技だけでなく、お互いが動き続ける中で、相手の重心や体勢の変化に合わせて、流れるように関節を攻め、次の技へと繋げていく高度な技術です。まるで、一瞬たりとも止まらない水流の中で、狙った獲物を正確に捕らえるがごとく。力任せではない、知的な駆け引きの面白さこそが、覇天会の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
「でも、実戦って聞くとちょっと怖い…」そんな心配は無用です。覇天会では、初心者の方でも安心して取り組めるよう、段階的で無理のない稽古体系を導入しています。
稽古では、まず受け身や基本動作を丁寧に指導し、身体の基礎を築きます。そこから、合気道本来の型稽古を通じて技の理合を学び、さらにそれを実戦で応用するための組手型や連続技、返し技、防御法といった応用技術を習得します。当身の稽古ではミット打ちで打撃の精度と威力を高め、同時に捌きを重視することで、相手の攻撃を受け流す身体操作を磨きます。そして、習熟度に応じて、より実戦に近い乱取りや組手へと進み、予測不能な状況下での対応力を養います。
もちろん、安全には最大限配慮しており、特に顔面への打撃も含むため、ヘッドガードやグローブなどの防具は必須とし、安全を最優先に稽古を行います。これにより、安全を確保しながら、より実戦に近い形で技を試すことができ、本物の「使える技」を身につけることができるのです。
覇天会で培われる技術は、単なる武道の世界だけに留まりません。日常生活における護身術としても非常に有効です。万が一の事態に遭遇した際、自分や大切な人を守るための確かな術を身につけることができます。
さらに、稽古を通じて養われる集中力、判断力、そして精神的な強さは、仕事やプライベートなど、あらゆる場面であなたのパフォーマンスを向上させてくれるでしょう。まるで、見えない筋肉を鍛えるかのように、あなたの人生を豊かにする「心の筋力」を養うことができるはずです。
覇天会が目指すのは、単一の技術に特化するのではなく、合気道の根幹にある「和合の理合」を現代の実戦に即して昇華させた、まさに**「総合武道」としての合気道**です。
ここでは、打撃、関節技、投げ技、そして固め技という、あらゆる武道の要素が有機的に繋がり、機能することを目指します。相手の打撃を捌き、当身で崩し、そこから間髪入れずに投げに繋げ、あるいは立ち関節で制し、最終的に固めで完全に制圧する。この一連の流れを、淀みなく、そして実戦の中で遂行できる能力を養うのが覇天会の稽古です。
現代社会において、護身の必要性や武道に対するニーズは多様化しています。覇天会は、この変化に対応すべく、伝統的な合気道の精神性を守りつつも、形式にとらわれず、本当に「使える」技術の習得に重きを置いています。これこそが、覇天会が現代の武道として、なぜこれほどまでに魅力的であるかの理由なのです。
「武道なんてやったことないから不安…」そんな心配は一切いりません。覇天会では、武道経験の有無に関わらず、誰もが気軽に武道を始められるアットホームな雰囲気があります。
初めは誰もが初心者です。大切なのは、「やってみたい!」というあなたの気持ち。熱心な指導陣が、あなたのレベルに合わせて丁寧にサポートしてくれます。
新しいことに挑戦するのは、少し勇気がいるかもしれません。でも、その一歩を踏み出した先に、これまで知らなかった新しい世界が、そして新しい自分が待っているとしたら?
覇天会は、単に合気道を学ぶ場ではありません。それは、あなたの眠っていた可能性を呼び覚まし、心身ともに強く、そして豊かな人間へと成長できる場所です。
さあ、あなたも「覇天会」の門を叩いてみませんか?
実戦合気道「覇天会」は、伝統的な合気道の奥深さと、現代社会で通用する実戦性を兼ね備えた、まさに**「進化する武道」**です。型にはまらない自由な発想と、本物の強さを追求する情熱が、ここにはあります。
「ちょっと興味が出てきたな」「実際にどんな稽古をするのか見てみたい」そう思われた方は、ぜひ一度、見学や体験にお越しください。
あなたの「やってみたい!」を、私たちは全力で応援します。